失恋。


君が好きでした。


初めて出逢った日の事を
思い出してたんだ。

君はおしゃれで可愛くて
闇を抱えてそうでした。

2人で抜け出してベンチに座って
話してた。あの時の事覚えてる。


お互い探りながらぎこちなく会話して
何分も話して
無性に帰したくなかった。

そんな日でした。

それから少しずつ会って
君は作る笑顔と作らない笑顔を
見せてくれるようになった。

人一倍強がりだから
って知ってたのに
素直にさせてあげられなかった。

僕もまだ幼くて
余裕もないのに余裕ぶって
必死になって大人になろうと
していました。

周りは経験とか
前向けとか言うけど
初めて頑張ろうって思えた人でした。

2人で笑っている時間がなによりも楽しくて
こんな時間がいつまでも続けばいいのにと
君が知らない間に思っていました。


伝えなくてもわかるくらい
愛を見せる事をしていました。

きっと言葉としてから行動を
見せていれば良かったとも思ってました。


自分の不甲斐なさに嫌気がさして
君が知らない間に
落ち込む時もありました。

頼られたいと思いながら
頼っていたのかもしれません。


素直な人だねと言われるたびに
善か悪かわからず
反応に困りました。

人と別れるたびにまたか。
と思ってしまう僕は
弱いのでしょうか。


君はいつしか有名になって、
目標ができました。

僕はとても素敵な事だと思って
背中を押しました。

君は少しずつ作る笑顔が増えました。
あの笑顔は苦手でした。

もう一度心からの笑顔が見たいと思って
何度もぶつかりました。
けど君からの笑顔を見れることは
もうありませんでした。

友を大切にしていた時
無邪気な時
わがままな時
素直な時
笑ってる時
愚痴ってる時
何だかんだ家族を大事に思っている時
たまにありがとうと言ってくれる時
そんな君が好きでした。

時が経つにつれて
一つずつ見えなくなっていった君


離れていった君
さようならも言ってくれなくなりました。

人伝てに聞いた
めんどくさいの一言だけでした。

諦めずに一緒に前を向いて歩んでいく
事が大事だと思っていた僕は
めんどくさい奴だったみたいです。

もう簡単に人を信頼しない方がいいと
考えてしまいそうになります。

闇を晴らすことはできなかったけど
結婚したいなって初めて思えた人でした。

さようなら
2年間本当にありがとう
体に気をつけて元気でいて下さい。